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六人の嘘つきな大学生

浜辺美波 赤楚衛二 佐野勇斗 山下美月 倉悠貴 西垣匠

中田青渚 木村了 渡辺大

原作:浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫刊) 監督:佐藤祐市 脚本:矢島弘一 音楽:佐藤直紀 主題歌:緑黄色社会「馬鹿の一つ覚え」(Sony Music Labels Inc.)

製作:市川南 遠藤徹哉 共同製作:野村英章 弓矢政法 髙橋紀行 細野義朗 渡辺和則 渡辺章仁 川村龍夫 五十嵐淳之 企画・プロデュース:上田太地 椿宜和 プロデューサー:稲垣優 今安玲子 伊藤正昭  
プロダクション統括:稲葉尚人 ラインプロデューサー:武石宏登 撮影:花村也寸志 照明:高井大樹 録音:金杉貴史 美術:金勝浩一 装飾:澤下和好 
スクリプター:巻口恵美 衣裳:纐纈春樹 ヘアメイク:梅原さとこ VFXプロデューサー:赤羽智史 髙玉亮 編集:田口拓也 選曲:藤村義孝 音響効果:小林孝輔 助監督:佃謙介 製作:「六人の嘘つきな大学生」製作委員会
(東宝 KADOKAWA トライストーン・エンタテイメント ジェイアール東日本企画 KDDI S・D・P ソニー・ミュージックエンタテインメント ローソン ケイパーク ムービーウォーカー) 制作プロダクション:KADOKAWA 製作幹事:東宝 KADOKAWA 配給:東宝 ©2024 TOHO/KADOKAWA/Tristone/SDP/SME/K PARK

動画TRAILER

イントロダクションINTRODUCTION

2021年に刊行されるやいなや様々なランキングを席巻、
現在までに累計65万部を突破している浅倉秋成による大ヒット小説
「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫刊)

就職活動を舞台に6人の登場人物の裏の顔が巧みに暴かれていく
“密室サスペンス”要素と、それぞれの暴かれた嘘と罪の真相を検証しながら
自らの人生と向き合っていく“青春ミステリー”要素を掛け合わせ、
圧倒的クオリティかつ怒涛の伏線回収で大人気を博している小説が実写映画化!

どんでん返しに次ぐどんでん返しに振り回されながら緊迫の会話劇に挑む「六人」は、
浜辺美波、赤楚衛二、佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠、
飛ぶ鳥を落とす勢いで活動の幅を広げる若手人気俳優陣!

監督は『キサラギ』(2007)で第50回ブルーリボン賞作品賞、
第31回日本アカデミー賞優秀作品賞・優秀監督賞、
第12回新藤兼人賞銀賞などを受賞し、その後も『ストロベリーナイト』(2013)
『ういらぶ。(2018)など多数の話題作を生み出した佐藤祐市。

更に脚本は劇団「東京マハロ」主宰、
ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」で第35回向田邦子賞を受賞した矢島弘一!

 密室で暴かれるそれぞれの「嘘と罪」とは!?
彼らの笑顔にあなたもきっと騙される。

あの就活で、嘘に殺された。

ストーリーSTORY

犯人は――誰だ?

誰もが憧れるエンタテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用。
最終選考まで勝ち残った6人の就活生に課せられたのは“6人でチームを作り上げ、
1か月後のグループディスカッションに臨むこと”だった。
全員での内定獲得を夢見て万全の準備で選考を迎えた6人だったが…急な課題の変更が通達される。
「勝ち残るのは1人だけ。その1人は皆さんで決めてください」
会議室という密室で、共に戦う仲間から1つの席を奪い合うライバルになった6人に
追い打ちをかけるかのように6通の怪しい封筒が発見される。その中の1通を開けると…

は人殺し」

そして次々と暴かれていく、6人の嘘と罪。誰もが疑心暗鬼になる異様な空気の中、
1人の犯人と1人の合格者を出す形で最終選考は幕を閉じる。

悪夢の最終面接から8年が経ったある日、
スピラリンクスに1通の手紙が届くことである事実が発覚する。

それは、<犯人の死>。

犯人が残したその手紙には、「犯人、さんへ。」という告発めいた書き出しに続き、
あの日のすべてを覆す衝撃的な内容が記されていた。
残された5人は、真犯人の存在をあぶりだすため、再びあの密室に集結することに…

嘘に次ぐ嘘の果てに明らかになる、
あの日の「真実」とは――

ストーリーSTORY

――印象に残っているシーンは?

リクルートスーツで臨んでいた会議室での最終ディスカッションのシーンです。撮影期間も1週間くらいあって、ずっと会議室にこもりきりで毎日撮り進めていたので、かなり極限状態まで追い込まれるような撮影でした。正直、最終ディスカッションのシーンはほぼ記憶にないんです。嶌衣織としてもあまり喋らずに耐え忍んでいるという感じだったので、苦しいという印象が強いです。

――「スピラリンクス」に入るために集まったキャストの皆さんの印象は?

6人そろってのシーンはスタジオが多かったのですが、控室がスタジオから少し離れたところにある部屋で、その中でずっと6人一緒に待機していたので、いろいろな話もできて仲良くなるのが早かったです。今思い出そうとしても何を話していたのか印象に残らないような話をしていました(笑)。年齢も近いですし、こんなにも協調性があって団体行動ができる人たちが集まることはなかなかないと思うので、このメンバーだったからこんなに穏やかに撮影期間を過ごせたのだと思います。最後まで楽しいという気持ちのまま撮影を終えることができました。

――嶌というキャラクターをどう演じようと思っていましたか?

今作は原作もありますが、今回は脚本の中で役作りをさせていただきました。嶌さんのスピラリンクスに入りたいという気持ちはどこから湧いてくるのだろうかと最初は疑問が多かったので、自分の中で、「嶌さんは学生時代はどういう立ち位置にいたのか」とか、脚本にないところで作ってみたりもしたのですが、最終的には輪を乱すような人ではなく、どちらかというと協調性も高くてしっかりしている人だと思いました。6人でいても考えがまとまるまでは安易に口を開かない人というか。最初はあまり話すことはなかったけれど、どんどん打ち解けていって、少しずつ自分の意見を言うようになったり、感情が表に出るようになったりしたのではないかなと。

――嶌に共感できる部分や自分と似ていると思う部分はありますか?

私は嶌さんのように考えがまとまってから話し始めるというよりは、待たせるのが苦手なのですぐ話し出してしまうと思います。そういう意味では似ているというよりは見習わないといけない、と思っています(笑)。

――佐藤監督の演出やアドバイスで印象に残っていることは?

節々でたくさん助けていただいたという印象が強いです。衣装合わせの時に、見えないけれど嶌さんはネックレスを付けているとお話しされていて。それは思い出の品としてつけていて、スピラリンクスに入りたいという気持ちの根源であると。そうやって見えないところでアクセサリーをつけるとかは今まであまりなかった取り組みだったので覚えています。

――今作を通じて感じたことは?

何稿も重ねていくうちに結構話が変わっていって、自分の中では混乱した中での衣装合わせでした。予想がつかないことが多かったので、混乱した気持ちの中で座長という立場を務めさせていただいて、難しい部分もありました。年齢も一番年下で、きっともっと引き締めたりした方が良かったのかもしれないとは思うのですが、逆に協調性を乱さない方がいいのかなと思ったりもして、沢山いい悩みをした気がします。朝ドラで神木さんの隣で笑っていたところから、これから映画の世界で頑張ろうという新たなスタートを切れたような作品でした。

――公開を楽しみにされている方たちにメッセージをお願いします。

6人全員でこの作品をより良くしたい、原作を映画化するに相応しい作品にできるようにと実際に極限状態に追い込まれながら撮影をしました。今後どうブラッシュアップされるかはわからないですが、映画館で最後まで楽しんでいただける作品になったらいいなと思います。誰が嘘つきかを想像したり、一緒に追い詰められたり、6人の中の1人になったような気持ちで観ていただけるとうれしいです。

原作ORIGINAL

小説『六人の噓つきな大学生』著:浅倉秋成

定価:814円(本体740円+税)

コミック
『六人の噓つきな大学生』【プラス1】
1~2巻
原作:浅倉秋成
漫画:大沢形画/キャラクター原案:杉基イクラ

定価:748円(本体680円+税)
※『ヤングエース』で連載中

主題歌THEME SONG

主題歌
「馬鹿の一つ覚え」 緑黄色社会
作詞・作曲 : 長屋晴子 編曲 : 穴見真吾, LASTorder
ダウンロード・ストリーミングLINK

≪Profile≫
愛知県出身4人組バンド。愛称は“リョクシャカ”。
高校の同級生(長屋晴子・小林壱誓・peppe)と、小林の幼馴染・穴見真吾によって2012年結成。
「Mela!」(2020)がストリーミング再生数4億回、「サマータイムシンデレラ」(2023)・「花になって」(2023)が同1億回を突破するなど話題曲をコンスタントに発表。2022年には初の日本武道館公演、2023年~2024年にかけてアリーナツアーを成功させるなど躍進を続けている。
「NHK紅白歌合戦」2年連続出場(2022・2023)、第65回日本レコード大賞優秀作品賞受賞(2023/サマータイムシンデレラ)
長屋晴子の透明かつ力強い歌声と、個性・ルーツの異なるメンバー全員が作曲に携わることにより生まれる楽曲のカラーバリエーション、ポップセンスにより、同世代の支持を多く集める。
2024年10月からライブハウスツアー「Laugh」を開催。

公式HP・SNSLINK

プロダクションノートPRODUCTION NOTES

――『六人の嘘つきな大学生』に関して、監督が魅力を感じられた点を教えてください。

やっぱり人の裏表というか、人ってみんないろいろな側面があるんだというところにスポットが当たっているのがいいなと思いましたね。僕自身、そういう作品が好きですし、加えてそれぞれのキャラクターにストーリーがしっかりとある点にも惹かれました。ただ、6人全員の個性をちゃんと立てて描き出さないと面白くならないので、結構大変だな、と。でも、そこにチャレンジすることに面白さもあって、キャスティングはどうなるのか、どういうふうに撮っていこうか、ワクワクしながら原作を読んだ気がします。

――密室劇という点も非常に佐藤監督らしい気がしましたが、推理もののミステリーであるというところで何か意識されたことはありましたか?

密室での長い会話劇のオファーをいただきがちなんですよね(笑)。そう思っていただけるのはありがたくて。僕自身、密室劇は好きです。ミステリーということは演出においてことさら意識はしなかったです。脚本も原作もミステリーとしてすでに完成されていたので、下手に演出でサスペンスを強めたり、ミスリードを誘ったりしなくてもいいんじゃないかと思ったんですよ。そのときの状況に合ったお芝居をみんながちゃんとやって、お客さんに逆に深読みしてもらうほうがいいんじゃないかと思っていました。

――6人のキャストに関して、監督が魅力を感じられた点を教えてください。

美波ちゃんとは以前連続ドラマでご一緒していますが、撮影当時は14歳だったんです。その頃から存在感がありましたが、まだ硬さもあったんです。でも今や大きく成長されて、1言えば10、わかってくれます。求めていた以上のものを見事に表現してくれて、こちらとしては「あざーす!」って感じです(笑)。赤楚さんは本当に好青年で、彼を嫌う人っていないんじゃないですかね。それで言うと波多野の印象と重なるところもあって、いつも笑顔で、誰かを傷つけるようなことも絶対に言わないんですよ。佐野くんは、今、お芝居をやることが楽しくてたまらないんじゃないかな。すごく気力があって、自分からどんどんセリフの言い方や芝居での動き方を提案してきてくれて、いろいろ話しましたね。山下さんは赤楚くんと一緒でまったく裏がないんですよね。でも、ただいい子っていうだけじゃなくて、冗談で「本当は黒いこと考えているんでしょう!?」って振ると、わざとおどけてみせたりして (笑)。それがまた魅力的で面白いんですよね。倉くんもすごく芝居が楽しくて仕方がないという感じで、自分であれこれ試しながらやってくれていました。自分にはないキャラクターで大変だったと思いますが、迷いながらも楽しんでいるのがすごく伝わってきました。西垣くんはすごく一生懸命でしたね。その熱さや必死さが、袴田に合っていたと思います。西垣くんは、誰よりも仲間を第一に考えている袴田をうまく表現してくれました。

――グループディスカッションが行われたスピラリンクスのセットも印象的でした。

「スピラリンクスのロビーやオフィスはロケで、東京・日本橋の三井不動産さんを飾り付けて撮影させてもらっていますが、会議室はスタジオにセットを建て込んで撮影しました。やっぱり“六人”なので、6をモチーフにしてテーブルも六角形でいこうというのは最初から決めていましたね。重要だったのが、距離感。座って話すときの距離が遠過ぎても、近過ぎても気持ち悪いじゃないですか。まずはがらんどうのスタジオのフロアに線を引いて、テーブルの大きさを考えるところから始めました。その想定位置にスタッフに座ってもらって、美術部の金勝浩一さんをはじめとした皆さんや撮影監督の花村也寸志さんとあれこれ相談して。物理的にはこのくらいが良くても、画的には収まりが悪いというのもあって、そこは実際に画を通して見ながらでしたね。テーブルの大きさは最初2mくらい取っていたんですが、少し遠いということで最終的には1.7mくらいになりました。振り返ると、いろいろ試行錯誤しましたね(笑)。会議室とロビーやオフィスはまた全然雰囲気が違って感じられるかもしれないですが、スピラリンクスのテーマカラーをブルーにしていて、そのあたりは繋がっています」

――完成を迎えて、監督があらためて本作に感じられたことを聞かせてください。

佐藤直紀さんの音楽がすごくいいなと思いました。直紀さんの音楽によってお芝居の劇空間みたいなものがすごく際立って感じられたので、本当に助けられました。もう長いお付き合いで、大信頼しているので、役者さんが全部決まる前に直紀さんのスケジュールを押さえにいっていたんですよ(笑)。今回も「こういう話で、ほぼ密室劇だからお願いね」と言っただけで、「わかりました」ってあれだけのものを作ってくださって。きちんと気持ちに沿った音楽を付けていただいて、緊張感も煽られるので、ありがたかったです。僕、矢代の秘密が暴露されたときの曲がすごく好きなんです。直紀さんにも「あれ最高!」って言いましたが、ウォ~ンって音が流れるのがすごく気持ち悪くていいなと思って(笑)。それによって、またお芝居が違って見えてきますよね。

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EITEKI 映適